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アール・ブリュット?アウトサイダーアート?それとも?-そこにある価値-展、鑑賞

どもどもそーたです〜

今日は、とあるおもしろくて楽しい絵画たちを鑑賞してきました。

趣味のひとつとして、去年からアート鑑賞にはまっているのです。

読者のみなさんに伺いたいことがあります。

絵画、芸術、アートと言ったらどんな人物を思い浮かびますか?

ゴッホ? モネ? それともピカソ? ダリ?

ところがどっこい。

今回はそのような世間一般にもうすでに広まっている画家さんたちではないのです。

誰かというと、いわゆる障害者と呼ばれている人たちです。

知的または精神に障害を持っている芸術家たちです。

きっかけはあの Get in touch

この団体は、生きづらさ解消を目的とし、障害者、LGBT、ハーフなどいろいろなマイノリティの存在を世間に PRし、啓蒙しています。

去年は、国立新美術館で「ここからアート-アート・デザイン・障害を考える3日間-」を観てきました。

これがきっかけでアートに目覚めました。

特に障害者アートが大好きです。

なぜかというと、障害者アートといっても中身ひとつひとつが本当に違っていて、なおかつ心に訴えてくるのです。

うまい、へたも関係ない。

いわゆるうまいと言われる絵画というものは、ほぅ〜となるだけで終わりですが、障害者アートだけは違います。

心を掴まれるのです。

さらに今まで培ってきた何かの価値観、固定観念がぶち壊れてくるのです。

ただ、ただ、なぜそうなるのか分析する必要はないです。

それはあとにして、色使い、形、その絵から滲み出てくる何かの概念のようなものをただただ感じて、その感性を味わうのです。

そこにロジックを超えたインスピレーションがあるのです。

それが楽しくて楽しくてたまりません。

50円✖︎ブログ のカテゴリーのひとつとして「意識デザイン」なるカテゴリーを入れてあるのですが、その理由のひとつがこれでもあります。

そのウラは、2020年東京パラリンピックとその先を見据えてのこともありますが、それはいったん忘れてとにかくおもしろくて楽しいものを紹介していこうかと。

さて熱い前置きは置いといて、今日見てきたものの一部を紹介したいと思います。

入り口から…

会場は、EYE OF GYRE/GYRE 3F 東京都渋谷区神宮前5−10−1。

会期は、2017年3月9日(木) - 2017年4月2日(日) 11時 - 20時。

最後が4月2日ということは、世界自閉症デーを見据えてのこともあるでしょう。

入り口から入った矢先、すぐ目に飛び込んできたのがこれ。

よくよくみてみると…

多彩なカラーと模様が。

なんとあのプッチンにひとつひとつ色が描き込まれ。

さらに最後の最後まで描き入れている…

何mあるんだこれ 笑

この作品からどれだけ集中力、どんな月日を必要したのか想像を絶します。

エネルギーが伝わります。

その他にもいろいろな作品が。

いちばんお気に入りがこれです。

単に色鉛筆かクレヨンか何かで色んな種類の色を入れてただ縦にサッサッと描き込んだだけなのですが、脳みそが揺さぶられそう…笑

写真で見ただけでは分かりづらいですが、実際観ると違ってくるんです。

そこに固定観念をぶち壊すエネルギーがあります。

痺れる。

その他にも作品があったのですが、それは絵だけでなく文字を使った作品が。

プログラミングっぽい 笑

文字だらけの中になにか丸いものをポトッと落としたような

写真からは見ただけでは分かりづらいですが、いろいろな年代物が…笑

いろんな時代の化石の埋め込まれた地層のようなものが連想してきます。

と、その中であることに気づきました。

値段とその中にどんな値段でも買ってくれる人の存在が。

いち…じゅう…ひゃく… え マソ?

画像からはシールに隠れてたりで見づらいかもしれませんが、値段は¥70000なりです。

うわー

それでも買ってくれる人がいるんだ。

その買われた絵画がこちらです。

作者は松本 倫子氏です。

studio COOCA (スタジオ クーガ)というところで活動されています。

なぜ売れたのかは、朝日新聞といったメディアなどを通して人の目に触れているようだからです。

そのような記事を読んだ方たちの中から、松本さんの絵画に価値を見出して、買っていただけたと思います。

本当に自分にとってほしいものであり、自分の中の心を動かされると、どんないい値段のするものでもお手頃になってくるのではないでしょうか。

さらに障害者アートの絵を買ってくれる方々がより増えるためには、市場というものが必要になるのですが、それはどのように作っていくのか、興味が湧いてきました。

そんな今回の展覧会を開いていただいた方がこちらです。

杉本 志乃さん。

ツーショット忘れたので、ご本人のFacebookから拝借しました。

FOSTERというアートコンサルティングの株式会社の社長さんです。

当社のブログがこちら

そのブログの記事の中から、気になった文章がいくつか。

今回を機に、読者の皆さんも、障害者と健常者の垣根を分けるものは何なのか、考えてみるといいと思います。

何が普通で、何が健常者なのか。

健常者だって、病気になったり事故に遭ったりすれば障害者と一緒で、年を取ればいろんな機能が衰えてきて尚更ではないでしょうか。

逆に障害者という人々は、弱みがある分、それを補うために健常者より並外れた力があります。

今回のアートのように知的・精神的障害者たちはうまく会話ができない分、絵を描くことを一種の言語または会話の形として他人に伝えているように思えます。

そこが彼ら彼女らの強みであって、いつも僕がそのような絵画を観るたび心を掴まれ、揺さぶられるのだと思っています。

一部引用:

ーアール・ブリュット?アウトサイダーアート?それとも?—そこにある価値』少しややこしいタイトルでしょうか?アール・ブリュットとは、フランス語で『生の芸術』。一般的には西洋美術の正規の教育を受けず、従って文化や因襲にも縛られず、アーティストの創作に対する無垢な衝動から生み出される芸術を言います。

ーさらに、この展覧会を通して、第三者の深い関与なしには、彼らの作品が世にでることは現実的に難しいのだということも広く知って頂きたいのです。今まで日本でなされてきたような『障がい者による作品』の展示ではなく、作品本位の適正な価値付けがなされ、販売につなげていくことがこの展覧会の大きな目的です。価値付けがなされることで作品の散逸や滅失が防がれるのと同時に、一般の人が楽しめるアートの健康的な市場が育っていくことが理想です。

ー最後に、私の実の兄が知的障がい者であることから、私自身が当事者であること、アートの世界と福祉の世界、両方を知る私がここに至ったことはある意味必然で、彼らの作品を市場の原理に委ね、パンドラの箱を開けることになるかもしれない展覧会の開催は、やはり当事者が担うしかないという独りよがりの使命感が端緒であったことを告白します。ですが、この1年半の準備期間を通して、その価値観を共有出来るたくさんの仲間に出会えたことは、私に大きな勇気を与えてくれました。この場を借りて心からの感謝の意を表したいと思います。

先ほど僕の書いた「市場というものが必要になるが、どのように作っていくのか」ですが、ますます興味が湧いてきました。

機会があったら後ほどご本人に、さらに障害者アートの市場について話を掘り下げてみようと考えています。

それから、いくつか工房をご紹介してもらったので、見に行ってきます。

ありがとうございました、杉本さん!

会えてよかったです〜

ではでは次回をお楽しみに。


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