日本と韓国の手話は40%似てるってよ
どうもそーたです。
前回記事
ですが、忘れてたことありましたw
それは、日本手話と韓国手話の関係についてです。
ちょうど試写会後の飲み会でも話題になったので、書きたいと思います。
まず、2つの手話の関係ですが、下の動画を観てみてください。
この画像をクリックすると、フェイスブックの韓国手話ページの動画にとびます。
YouTubeみたいに直接貼るつもりでしたが、むりぽなのですみません… m(_ _;)m
会社の名前や料理の名前といった固有名詞は置いといて、挨拶や形容詞などの部分では似ていますね。
『名前』→日本手話の関西方言に似ているのですw
『こんにちは』→日本手話では『お元気ですか?』にあたり、ちょっとニュアンスが違ってきますね。
『ありがとう』→韓国手話では2回手の甲をチョップで叩くのですが、日本手話では1回です。
『早い』→手指はちょっと違いますが、動作がそっくり
『遅い』→韓国手話の表現が日本手話では『残業』w
『忙しい』→手の甲と手のひらの向きが逆
『可愛い (prettyでないcuteの方)』→韓国手話の表現が日本手話では『大事、大切』。ニュアンスがちょっと違うかも。ちなみに日本手話の方できれいと言ってましたが、それってbeautifulだろって一応突っ込んでおきますw
『嫌』→ほぼ似ている。それにしても日本手話の方の女性はいつまでもいやーな顔が長続きしているのに対して、一方ではドライな顔の表情で、そっちの方が気になったw
『有名』→左手の手のひらを立てるところは似ているが、あとは違う
『どうやって(how)』→全く違う。ここはハングル文字の形に似ていて、自国オリジナルの感じがある
『電車』→韓国手話の表現が日本手話では『旅』
『旅』→全く違う
『ある(have)』→日本手話では『得意』。”できるものを持つ”という意味でちょっとニュアンスが違うかも。haveといっても意味がたくさんあるので、『持つ』だったらどうなるんだろう…
『ない』→全く別
『なぜ』→形は全く違う。その代わり韓国手話の表現からなんとなく伝わるところが。これはジェスチャーも起源として持つ手話の特徴からきてるかも
と、そんなところですね。
また、飲み会でも実際見たのですが、
『聾学校』→手話の表現は全く別だけど、なぜか唇の形からなぜか読めた。ここがいちばんビックリw
『ごめんなさい』→『ありがとう』の表現の仕方と似ている。日本手話で親指と人指し指の二本指で目頭を押さえてから相手側にチョップの形でお辞儀するときが1回で韓国のは2回
中に、韓国手話と日本手話両方とも流暢に使いこなせる参加者がいたので、イ・ボラ監督さんと会話していたところを見るとまぁわかったようなわからなかったのが本音でしたけどねw
実際、日本のろう者たちの世界では40%くらい似ていると認識しています。
といっても、戦中戦前は80%くらいだったそうです。
理由は大日本帝國時代、韓国が植民地のため、聾学校にも日本人の教員がやってきて日本手話を教えたからです。
これって、宗主国と植民地の関係で、聞こえる人の話す言葉だけでなく手話も無関係ではないんですよね。
ある意味パラレルワールド。
・イギリス=インド
・フランス=アフリカ東部
・フランス=カナダのケベック州(ケベック手話といってカナダ手話とは違うのがある)
・アメリカ=フィリピン
・イギリス=オーストラリア
と、こんな感じで枚挙に暇がないほどです。
うーん。。。
実際会話するときは似たようなところがあると親近感が湧くのですが、こういう歴史的な経緯を知るとなんか複雑な気分になっちゃいますね。
植民地側も同じような複雑な気分だからこそ、今は時代の流れで、若者たちが日本のを真似てばかりなんかしていられるかということで自国のオリジナルを編み出した結果、40%と似ている割合が減ったそうです。
本当はこのような日韓の歴史に関わる話は、あの飲み会ではタブーな気がして、こっちからはあまり話しづらかったのです。
ところがあの両方とも使いこなせる参加者が普通に言ってのけてくれましたw
正直よかった、この話も引き出してくれたと内心で思いましたねw
これって、会ったばかりのアメリカ人相手に ”広島長崎に原爆を落としたのどう思いますか?” って聞くようなもんですよ。
または、韓国人と竹島を巡る領土問題の話をすることも。
まぁそれぞれ高校時代、大学生時代に実際やっちゃったんですけどねw
もちろんそのあとはサヨウナラで、いつの間にか連絡のやり取りが取れなくなっちゃったので、相手を見極めるか時期を見計らって本当の意味で心知れた仲になってからをお勧めします。
ちなみに、日本手話と韓国手話はどのくらい似ているのか研究した動画をYouTubeから見つけましたので、どうぞ。
まぁこの動画では似ている割合が70%とありましたが、体感のとは差があるのが正直なところですけどね。
この研究ではあくまでも単語だけをピックアップしているだけに過ぎないでしょうし、統計的なサンプルの数が少ない感じもあります。
文化的な背景からくることもありますので。
この数字は参考にする程度で。
歴史的な経緯といえば。
その韓国手話と日本手話両方とも流暢に使いこなせる人から聞いた話なのですが、
・北朝鮮の場合は、ほぼ鎖国状態なため、日本手話と似ている割合が今でもまだ70%も残っている
・日本・韓国・北朝鮮・台湾のあたりで、今の80歳代くらいの高齢者たちが集まればかなり話が通じる
そうな。
読者さんも旅が好きでしたら、ついでに手話を身につけてみてはどうでしょうかw